歯科衛生士による麻酔の実施について

歯医者で言う根治とは根絶治療の意味ではない

投稿日:2017年2月21日

カテゴリ:スタッフブログ

こんにちは。
海星会スタッフOです\(^o^)/

根治って歯医者で聞いたことはありませんか?

私は自分の虫歯が、大変な治療のときに聞きました。

根治って何?根まで悪くなりきった歯を完全に治す=完治って意味だと思っていました。

 

言葉の意味で調べると、病気などを根本から完全になおすこと。また、なおること。

とあります。

ですが、歯医者で言う「根治(こんち)」とは、

根管治療/根幹治療(歯の神経・根の治療)の意味なのです。

虫歯が、神経まで行ってしまい、奥までズキズキと痛むと

歯髄炎を起こしている恐れがあります。

その場合は、表面を削ったりお薬やかぶせものだけではすみません。

麻酔をかけて神経を抜きます(=抜髄)。

そして、抜いた後は、余計なものが入らないよう、仮の蓋をします。(=仮封)

ここからが根気のいる治療、略して根治…(違)となります。

 

仮の蓋を外しては、根管に細いファイルやリーマーを少しずつ入れて、

わずかに拡大しつつ菌を出していきます。

歯髄の根は細く分岐しており、側根が網の目のようになっています。

そこまでを完璧に完全にキレイにするというのは難しいですし、

むしろ他の治療に比べると完璧から一番遠いところにあるかもしれません。

しかし、根気よく医師も患者も治療を継続し、主根管だけでもしっかりと

キレイにすることが大切です。

個人差がありますが長い場合は数日かかります。

根治⇔仮封を繰り返し、いい状態になって、最後にお薬をつめていきます。(=根充)

ここまで終わってようやく安心です。

完璧はないですが、医師はもちろん完璧なところを目指してやっています。

それに、抜髄まで行ったら、根治をしないという方法はありません。

現代では、根治が一番の治療です。

ただし、しばらくしてもし痛みが出たりひかないようであれば、

やはり抜歯をする必要が出てくる場合があります。

 

何はともあれ、そこまでほうっておかないということが、

一番大切なことです。

日ごろの定期健診ももちろん、痛いかな?と思ったら手遅れになる前に、

歯医者にいって少しでも早期治療ですむようにしましょう^^