歯科医院でのナース服の意味
投稿日:2017年2月21日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。
海星会スタッフOです\(^o^)/
今日は、かねてから知人が疑問に思っていることで、
自分も不思議だと思っていたことを、いろいろと調べてみることにします。
そう。題名の通り、いわゆる「ナース服」。私も、歯科助手をしていた
時に着用していました。
まぁ、ナースではないので、正しくは「白衣」と言った方がいいでしょう。
今では、「スクラブ」と言って、機敏に動きやすいパンツルックが主流のところが多いようですし、私どもの歯医者でも、今は基本的にパンツルックになっています。
少し前までは主に白衣が用いられていたので、その理由を探ってみたいと思います。
大きくわけて以下の3つがあげられます。
1つは単純に汚れ防止のため、もう1つは衛生上の汚染防止のため、そしてもう1つが患者に信頼感や安心感を与えるためと言われています。
歯医者に限らずいえますが医者や看護師は仕事柄、患者の血などを浴びることもあり、多くの薬品も扱いますから、単純にそれらで自分が汚れないようにするための作業着として着ているということ。
さらに、感染症などから医療従事者自身を守るため、また他人に移して回らないためとも言われています。
ですが一番は「安心感を与えるため」という役割が大きいのでだそうです。辛い症状を抱えて不安な患者さんも、医者のトレードマークである白衣を見て、それを着た医師に「大丈夫ですよ」と言われると安心するという効果があると言われているためです。また、それを着ている人が一目で医療従事者であると分かることも利点の1つです。
ただし、これらすべてが、まったく逆のことも言えるのです。
常にその恰好をしているということは、逆に2番目の「衛生上の汚染防止」のためにならないということ。
訪問診療など、各地を移動したり、その際にはきちんと感染予防のために、
マスクやグローブなど、毎度変えています。菌をふりまかないためにも、
常に白衣である必要は、逆にないともいえます。
スクラブは、その点、ごしごし洗うことができて、動きやすく、機能的な面では
白衣を上回るといえます。
さらに、白衣は患者に「医者にかかったからもう大丈夫だ」と安心感を与える効果もありますが、
逆に医者をみると強い緊張感を抱く人もいるのです。
病気の時に訪れ、自分の体調について話を聞くのだから、人が医者と向かい合うときは常に緊張状態にあるはずです。
その積み重ねの結果、白衣を見るだけで反射的に緊張を感じてしまうという結果に陥る場合があります。
この心理効果は実際に、医者の前で血圧を測定すると自宅で測定したときよりも高い数値が出てしまう「白衣高血圧症」と呼ばれて問題視がされています。
服装ひとつとっても、いろいろと考えられる利点、欠点があるのですね。
何にしても、すべては患者様と自身とスタッフを守るために、
考えられているのだということを、さらにご理解いただければ幸いです。
だから男性目線で「白衣の天使」なんていうのは、イメージ的なものなので、
変わらず安心して、検診や治療を受けていただけるよう、つとめていますので
これからもよろしくお願いいたしますね\(-o-)/♪
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